森: 私も7年前に北九州青年会議所(JC)を卒業した1人ですが、今日はあらためて北九州JCの活動を伺います。はじめに北九州JCについて紹介をお願いします。

桑島: 北九州JCは1953年(昭和28年)7月3日に創立され、今年で64年目を迎えます。明るい豊かな社会を目指し、20歳から40歳までの若者が集まる団体です。会員数は今年7月現在で205名です。

森: 北九州JCでは多くの事業を行っていますが、特徴的なものについて伺います。まず「北九州ドリームサミット(KDS)」という事業について教えてください。

桑島: KDS事業はこの街の未来のリーダーを作る事業です。子どもたちが成長する過程において、成功体験をどのようにして多く積み重ねていくかが重要だと思っています。KDS事業は中学生が自分たちでこの街の問題点を考え、計画を立て、実際に行動に移すという事業です。そこに失敗は絶対にないと思っています。上手くいかなかったと思っても、それも良い体験であり、それも成功体験と言っていいと思います。今年4月、G7エネルギー大臣会合の前に「ユースエネルギーサミット北九州」という集まりがあり、そのなかで子どもたちが事業発表を行うという大きな機会もあり、子どもたちにとって貴重な成功体験ができたのではないかと思います。

森: 次に8月に行われる「わっしょい百万夏まつり」ですが、これは北九州JCの先輩たちが1973年(昭和48年)に始めた「まつり北九州」が原型であり、2日間で150万人を超える来場者がある北九州最大のイベントに成長しています。私もJC現役時代、わっしょいには関わりましたが、今年の見どころを教えてください。

桑島: 今年のテーマは「絆 あなたの想いが未来をつなぐ」です。その意味ですが、まつりを訪れる人がまつりを通して、人と人の絆であったり、街との絆であったり、深めていただき、その絆が地域を超えて世代を超えて、未来へ向けてつながっていくようなまつりにしたいと考えています。地域との絆という意味では熊本震災の被災地支援のチャリティを行います。また、まつり大集合では過去最大の11台の山を出します。市内7区の全てのまつりが参加しますし、今年は大分市から「府内戦紙(ふないぱっちん)」いう山を呼ぶようにしています。さらに、未来への絆という意味から勝山公園大芝生広場でカブトムシ1,000匹を子どもたちに配る「カブトムシの森」という事業も準備しています。

森: 今年も本当に楽しみですね。頑張ってください。最後に桑島理事長がJCに入って良かったと思う点を教えていただきながら、これから入会を希望する若い人たちへのメッセージをお願いします。

桑島: 私は北九州JCに入会して14年目になるのですが、青年会議所は自分自身を成長させる団体だと思います。20代・30代という若い時期に何をしたかによって40代以降の人生が変わっていくと思います。そういった意味で青年会議所はたくさんの経験ができます。自分自身を成長させる経験も、一生涯の友達を作れる場もあったり、国際の機会もあったり、ビジネスに対する考え方を深めたりすることができますので、是非、北九州JCの門を叩いてみてください。お待ちしています。